概要
CAJ様にて、独自ドメインの移管・DNS切替を行った際の備忘録です。
着手前に確認が必要な内容(サーバー問わず)
wwwあり / なし どちらを使用しているか
まずは、googleなどでサイトを検索し、どちらがメインでヒットするか確認。
状況に応じて、追加で設定を行う。
■どちらも使用している場合 + リダイレクトで集約している場合
・CNAMEの設定
・リダイレクト対応
■どちらも使用している場合 + リダイレクトで集約していない場合
同様の設定で良い場合は、
・CNAMEの設定
■どちらか一方だけ使用している場合 + 移行後もそのままでよい場合
追加の設定は必要なし。
■どちらか一方だけ使用している + 移行後はどちらも使用する場合
・CNAMEの設定
・リダイレクト対応(どちらにリダイレクトさせるかは要相談)
メールサーバは移行する必要があるか。
移行する必要がある場合は、お名前メール(お名前ドットコムの場合)の申し込みが必要になる。
※上記を申し込むと、レコードの設定場所がお名前.comのネームサーバーとは変わるため注意
→お名前メール専用のネームサーバーがある
独自ドメインの移管
前提
■切替前管理会社
at+link
■切替後管理会社
お名前ドットコム
DNS切替-お名前メール(MXサーバー)を併用する場合※今回はこちらで対応
メールサーバーも移行対象になっている場合は、
こちらのセクションをご確認ください。
前提
■切替前管理会社
at+link
■切替後管理会社
Bカート
■ドメイン管理会社
お名前ドットコム
DNS切替手順(反映と同時)
1.お名前メールを契約[お名前ドットコム]
2.お名前メールで使用するメールアドレスを作成[お名前メール]
※メインで使用するアドレスは、容量を増やしておく。
※メールの転送設定が必要な場合は、「メール転送設定」にて、合わせて設定を行う。
3.メールのバックアップを取得[メールソフト]※必要に応じて
[POP]バックアップ不必要
[IMAP]バックアップ必要
※POPでも、旧サーバのメールを新サーバで閲覧したい場合は、バックアップを取得し、
インポートする必要がある。
4.メールの転送設定
◇atlink(切替前管理会社)の管理画面などでメールが確認できる場合
転送設定は不必要
※ネームサーバ切り替えが浸透するまで、atlink(切替前管理会社)の管理画面上で都度確認
◇atlink(切替前管理会社)でメールが確認できない場合※今回はこちらで対応
転送設定は必要(別のメールアドレスに転送する)
atlinkの場合は、管理画面上でメールの転送設定を行う。
https://117.120.54.30:8010/ > 「ユーザ管理」>「メール転送」
5.独自ドメインオプションの契約画面で、Aレコードを確認する。(契約はまだ)[Bカート(ホーム > 契約情報)]
※CNAME も合わせて確認→wwwありなしの統一などを判断
※googleなどでサイトを検索し、www あり / なし どちらがヒットするか確認
Bカートではhtaccess、CNAMEの使用ができなかったため、
wwwありで設定。
6.レコードの登録[お名前メール(ドメイン > DNS)]
7.ネームサーバー切替[お名前ドットコム > ネームサーバー/DNS > ネームサーバー設定]
※ここで「6.」の設定が反映される
契約内容に応じて下記にチェック
・RSプラン、お名前メール(エコノミープラン、ベーシックプラン)のネームサーバーを使う
※注意書きで、レンタルサーバーの申し込みが表示されていることがあるが、無視してOK
・SDプラン、お名前メール(ライトプラン、スタンダードプラン)のネームサーバーを使う
※at+link側へのレコード削除申請などは不要(お名前ドットコム側の設定のみで、切り替わる)
8.独自ドメインの登録と独自ドメインオプションの申込をする。[Bカート]
※独自ドメインオプションを申し込むと、管理画面のアドレスが独自ドメインに変更されるため、
サーバー切替が浸透するまでは、管理画面の操作ができなくなる可能性がある。
例:https://carafter.i17.bcart.jp/admin/conf/site
↓
https://www.carafter.jp/admin/conf/site
追加したレコード(初期レコードは変更しない)
carafter.jp A 600 54.95.195.104
carafter.jp TXT v=spf1 include:_spf.onamae.ne.jp include:spf1.bcart.jp ~all
form3.carafter.jp CNAME form3.maildeliver.jp.
redirect3.carafter.jp CNAME redirect3.maildeliver.jp.
maildeliver._domainkey.carafter.jp TXT v=DKIM1;k=rsa;t=s;p=MIGfMA0GCSqGSIb3DQEBAQUAA4GNADCBiQKBgQkj5IQ7pZAcm5Erh/fB61lqnPlRY9RHem9P5o9icJaA7gUIXXeNFAKqBzr1ZWh931WxUthd6ARayNQAyx7+3wDGbVMsbMBMR2/wRuSsQjk1mWlfI9l1IiuevXMkBcc0gkwjMbBnB5XP3BQwrsg8xaZWJH8wxqrefFMEUnAFgy5f+wIDAQAB
下記は、メールマーケティングサービスのレコード(その他 > メールマーケティング > 基本設定/契約情報 > 契約情報/DNS設定情報 > DNS設定情報)
・form3.carafter.jp
・redirect3.carafter.jp
・maildeliver._domainkey.carafter.jp
※メールマーケティングサービスのSPFは同ドメインであれば、設定の必要はなし
※SPFレコードは複数のTXTレコードで設定することはできないため、
一つのTXTレコードにまとめて設定する。carafter.jp TXT v=spf1 include:spf1.bcart.jp ~all
carafter.jp TXT v=spf1 include:_spf.onamae.ne.jp
↓
carafter.jp TXT v=spf1 include:_spf.onamae.ne.jp include:spf1.bcart.jp ~all
※CNAMEの設定が必要且つ、CNAMEが設定可能な場合は、合わせて設定する。
(Bカートでは、設定ができなかったため、未設定)
■切替前管理会社の設定
IN MX 10 ns.carafter.jp.
IN NS ns.carafter.jp.
IN NS p75.atw.ne.jp.
carafter.jp. IN A 117.120.54.30
ns IN A 117.120.54.30
IN MX 10 ns.carafter.jp.
sv IN CNAME ns
ns1 IN CNAME ns
ftp IN CNAME ns
mail IN CNAME ns
www IN CNAME ns
test IN A 117.120.54.30
DNS切替手順(レコード登録だけ行う場合)
レコードの登録のみをし、ネームサーバーの切替は、行わない。
DNS切替-お名前メールを使用しない場合※未対応のため、メモ程度
ウェブサーバーのみ移行する場合は、
こちらのセクションをご確認ください。
※実際に試してはいないので、参考程度に留め、
各管理会社に手順を確認しながら進めてください。
前提
■切替前管理会社
at+link
■切替後管理会社
Bカート
■ドメイン管理会社
お名前ドットコム
DNS切替手順(反映と同時)
1.独自ドメインオプションの契約画面で、Aレコードを確認する。(契約はまだ)[Bカート(ホーム > 契約情報)]
2.ドメインDNS設定に1のAレコードを追加する。[お名前ドットコム]
3.先へ進み反映[お名前ドットコム]
※at+link側へのレコード削除申請などは不要(お名前ドットコム側の設定のみで、切り替わる)
※既にドメインDNSにAやAAAAレコードが記述されている場合は、削除する。
4.独自ドメインの登録と独自ドメインオプションの申込をする。[Bカート]
参考ページ:
https://bcart.jp/faq/detail/31/
追加したレコード
※記事作成当時は不明なため、とりあえず、サーバー側のレコード設定一覧を記述(このあと厳選予定)
IN MX 10 ns.carafter.jp.
IN NS ns.carafter.jp.
IN NS p75.atw.ne.jp.
carafter.jp. IN A 117.120.54.30
ns IN A 117.120.54.30
IN MX 10 ns.carafter.jp.
sv IN CNAME ns
ns1 IN CNAME ns
ftp IN CNAME ns
mail IN CNAME ns
www IN CNAME ns
test IN A 117.120.54.30
■お名前メールを使用せず、外部サーバーに接続する場合
carafter.jp NS 86400 01.dnsv.jp
carafter.jp NS 86400 02.dnsv.jp
carafter.jp NS 86400 03.dnsv.jp
carafter.jp NS 86400 04.dnsv.jp
carafter.jp A 3600 54.95.195.104
carafter.jp TXT v=spf1 include:spf1.bcart.jp ~all
※「01.dnsv.jp~04.dnsv.jp」のNSレコードは
「DNSレコード設定用ネームサーバー変更確認」箇所にチェックを入れれば、自動で追加されます。
→NSレコードを追加すると、その他のレコード設定が反映されるため、注意。
※URLはサブドメイン「www」も使用することを前提としています。(設定でwwwありとなしを統一化)
DNS切替手順(レコード登録だけ行う場合)
ページ下部の「DNSレコード設定用ネームサーバー変更確認」箇所にチェックを入れず、
確認画面へ進めば、レコード登録だけ行える。
キャプチャ赤枠参照

メール設定(thunderbird)
旧サーバーメールアドレスのバックアップ取得
バックアップの取得
①メーラー右上の「メニュー」([三]マーク)を選択し,「アドオンとテーマ」選択
②「アドオンを探す」に「ImportExportTools」と入力しエンターキーを押して検索
③「ImportExportTools NG」を追加
④予め、デスクトップにバックアップ保存用フォルダを作成
⑤メールアドレスを右クリック >「ImportExportTools NG」> アカウントのエクスポート
バックアップファイルのインポート
メーラー内、ローカルフォルダーで右クリックし,「ImportExportTools NG」>「mboxファイルをインポート」>「フォルダー内のすべてのmboxファイル(sbd有り)」を選択
参照:
https://www.istc.kobe-u.ac.jp/services/StandardService/PersonalMail/Migrate/Migrate_thunderbird/
新サーバーメールアドレスの設定
⓪表示名の確認
アカウント名を右クリック > 設定 > 規定の差出人情報 > 名前
①thunderbird > ファイル > 新規作成 > メールアカウント
◇あなたのお名前
⓪の名前
◇メールアドレス
登録するメールアドレス
◇パスワード
メールサーバーに、メールアドレスを登録した時のパスワード。
(アドレス毎に個別に設定している)
◇プロトコル
POP3 ※要先方確認
◇ホスト名
自動入力
◇ポート番号
お名前ドットコム管理画面 > お名前メール > メール > メールアドレス一覧 > 詳細
◇認証方式
通常のパスワード認証
参照:
https://help.onamae.com/answer/20577/
旧サーバーメールアドレスのメール受信停止
この設定をしていないと、
10分毎(設定による)にパスワードを求められるログが出力され続けるため、必ず設定する。
※直ぐに設定してしまうと、旧サーバーに届いたメールを直ぐに確認できないため、
先方とどのタイミングで設定するか、相談する。
アカウント名を右クリック > サーバー設定
下記、各項目のチェックを外す。
■サーバー設定
・新着メッセージがないか起動時に確認する(C)
・新着メッセージがないか(Y)
・新着メッセージが届いた時のサーバー通知を許可する(W)